ダイエットするなら空腹はマスト
ダイエットの宣伝文句で「食事制限不要」とか「~さえ抜けばお腹いっぱい食べても大丈夫」とかあるけどそれは簡単に信用してはいけない。ダイエット期間中は空腹を感じなければ成功しない。
ダイエットするなら飢えなくてはいけない
肥満の原因は脂肪よりも糖質の摂りすぎのほうが圧倒的に多い。大昔、ヒトは狩りをして腹を満たしてきた。肉食中心の食生活だ。時代が変わり穀物を主食とするような食生活になった。
穀物に代表される炭水化物は消化の段階でブドウ糖になる。ブドウ糖はミトコンドリアによってすぐさまエネルギーとなってカラダ中に運ばれる。エネルギーとして使われなかったブドウ糖はその出番が来るまで中性脂肪となって体内に蓄積される。
常に満腹まで食事をとり続けるとエネルギーとして使われなかった糖はどんどん蓄積される。その結果が肥満なのだ。動物の中で常に満腹感を感じれる状態を維持し続けることが出来るのは人とそれに飼われているペットだけだろう。
普通、腹が満たされればそれ以上食べない。すぐに動けなくなるまで食べてしまうと天敵に襲われて自分が腹を満たしてやる立場になってしまうからだ。肥満になるということは栄養が十分に足りているのにまだ食べてしまうことで起こる。
動物のカラダの仕組みは、生命を維持させること主がある。飢えていても少しの期間は命を維持するだけのエネルギーを体内から作り出せる。この仕組みを利用しなければダイエットは成功しない。飢えた状態がダイエットには欠かせないのだ。
炭水化物を制限しなければ明日はない
炭水化物をとる => ブドウ糖になる => 血糖値が上がる => インスリンが分泌される => 血糖値が下がる => 眠くなる。といった状況になることが最近多い。このままテレビをつけた状態で明け方近くに目が覚める。
食べてすぐに寝落ちする。炭水化物中心の食事では食後、血糖値が急激に上がりそれに応じてインスリンが大量に作られる。大量に放出されたインスリンは血糖値を急激に下げる。この繰り返しで血管は弾力性を失い動脈硬化を起こす。
インスリンを大量に作り続けたすい臓は年齢とともにその性能は下がり、しまいにはインスリンを必要量製造できなくなって、糖尿病になる。
ケトジェニックダイエット
このことから分かるように加齢とともに炭水化物の割合を減らしていく必要がある。これを上手にできなければダイエットしなくてはいけなくなるのだ。糖質制限ダイエットは今はケトジェニックダイエットというらしい。
体内の脂質が分解されるときにできるケトン体は糖質が足りている状態ではできない。ブドウ糖がなくなったときに脂肪がエネルギー源となりその燃えカスがケトン体なのだ。
ケトン体が体内にできると体中の組織が「危機的状況」と判断する。栄養が足りない状態だと認識した体内の組織は省エネモードで生命を維持しようとする。この働きが老化防止に効果的だといわれている仕組みだ。
FGF21というホルモンの働き
一方、空腹状態が続くと肝臓からFGF21というホルモンが出てくる。このFGF21の働きで脂肪を燃焼させてエネルギーを作り出すスイッチを入れる。通常の糖代謝から脂肪代謝へ切り替えが始まる。
FGF21を検知した筋肉はインスリンの感受性を上げ少しのエネルギーでも取り込んで使用できるような体制を作る。
ミトコンドリア的にも空腹はいい結果をもたらす
ミトコンドリアの働きは細胞の中でエネルギーを作ることだ。このミトコンドリアが活発になると体中のエネルギー生産量があがる。つまり基礎代謝が上がる。基礎代謝があがれば寝ていても体内でエネルギーは燃え続け余分な脂肪は少なくなり傷ついた組織のメンテナンスは進む。ミトコンドリアを活発にするには絶食がいいらしい。プチ断食でミトコンドリアは元気になる。
まとめと反省
以上の事からダイエット期間中に空腹を覚えたほうが成功する確率は大いに上がる。空腹にすることでダイエットに有効なカラダの変化が勝手に起きる。誰かが「ダイエットするなら空腹はマストですよ」と言っているようだ。
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今この記事を満腹なお腹をポンポンと叩きながら書いている。戒めとして。