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脳が疲れた時は甘いものは間違いだった!!

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糖質制限をしていて気になるのが「頭は回るのか?」ということ。頭を使う仕事を続けていると途中で甘いものが欲しくなる。以前から甘いものは脳にいいと思っていた。

脳を働かすために必要なエネルギーの元はブドウ糖。糖質制限はそれを摂取することを制限する。「体重は減ってきたけど最近冴えないなぁ」となってしまっては元も子もない。そう思っていたところに「ケトン体があるよ」という情報が。一体どういうことなのだろう。

 糖質が体内で何をやっているのか

砂糖や炭水化物が体内に入ると分解されブドウ糖になる。血液中にブドウ糖が増えると血糖値が上がり、すい臓からインスリンが分泌される。インスリンが働き血液中のブドウ糖はエネルギーとして使われる。エネルギーとしてブドウ糖が燃焼し血糖値が下がる。

血糖値が下がりすぎると、脳に栄養源であるブドウ糖が足りなくなる。エネルギーが足りなくなった脳は機能が低下する。同時に脳が働くために必要なアミノ酸も減少し、神経伝達物質が作られなくなり不足する。この状況で脳は麻痺状態になる。また、脳は少しでも体内のブドウ糖を確保しようとして全身に機能を制限する信号を出す。この結果睡魔に襲われることになる。

食事の後に会議などあると眠くて仕方がなかった記憶がある。特に昼食後は起きていることで精一杯だった。このことが原因だったのだろう。つまり、「頭が回らないから糖分を補給する」は間違っていたのだ。

糖質の中毒はあのドラッグと同じ

さらに恐ろしい状況が待っている。糖質を摂取するのはごく当たり前の事で、各食事に白米や麺類、パンのいずれかは欠かさず入っている。このように日常的に糖質をとり続けるともっと欲しくなって、量がどんどん増えていく。不足してくるとイライラして怒りっぽくなる。

お腹が空いてくると期限が悪くなる人を知っている。きっと糖質中毒になっているのだろう。糖質中毒は自分でも意識せずになっていくらしい。マウスの実験で糖分10%の水を与えるとどんどん量が増えていくという結果が出た。調べてみるとこれは脳内で起きていることが原因らしい。

糖質は脳にダイレクトに影響を与える。砂糖や炭水化物は脳のA10神経系というところが刺激する。するとドーパミンが分泌され強い快感をもたらす。その感覚が切れるとまたそれを欲して、同じ行動を繰り返す。このメカニズムはコカインを使用した時と同じ。糖質の強い中毒性がコカインと同じとは恐ろしい。

ブドウ糖をカットして大丈夫なのか

それではブドウ糖が不足している脳内はどうすればいいのか。そこでケトン体の登場となる。ケトン体が脳のエネルギー源になることが最近の研究で明らかになった。 ケトン体は糖質を制限した体内で、脂肪代謝がおきたときに発生する。

ヒトのカラダは糖か脂肪をエネルギーとして使用する。脳がブドウ糖しかエネルギーとして使えないのは血液脳関門が脂肪酸を通さないためだ。しかし脂肪燃焼の結果、肝臓で発生したケトン体は水溶性で細胞膜や血液脳関門も通過できるようになる。これによりブドウ糖をカットしてもケトン体で脳は機能するのだ。

米国の医学界では「ブドウ糖よりもケトン体のほうが脳にとって優れたエネルギーである」という見識らしい。

 まとめ

無性に甘いものが食べたくなることがある。甘いものを食べると幸せな気分になれるのはドーパミンが分泌された結果なのだ。それが強い中毒を起こす。甘いものには気を付けなければ…

 

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